台風20号も通過し、気温も高い一日。まだまだ日本の気象状況は不安定で落ち着かない毎日ですね。
本日は社会保険事務所や契約書チェック、物件調査等の業務でしたがやや穏やかなスケジュール。
こんな日に13時過ぎに広島より80歳の元気なおばあちゃんがご来店。
「いらっしゃいませ!!」
「この辺りにカラオケ喫茶はないでしょうか?」と。
きっと趣味なんでしょう。たまたま新倉敷で下車し、今からタクシーででも立ち寄りたいと・・・。
私たちの仕事ではないかも知れませんが、こんな時こそお役に立てることが私たち不動産業のお仕事。
「よろこんで。」
「ホテルのコンシェルジュ」のようなものです。
普段よりカラオケ喫茶に行くことがないのですが来客スペースのパソコンで調べ、近いところから片っ端からTEL・・・。つながる!
「今日は団体様の予約で・・・。」
「うちは14時からなら・・・。」
「いいですよ。ぜひお越しください。」(見つかった。)
カラオケ喫茶ってこんな時間より開いているものなんですね。
ご案内が決まり、タクシーを手配し、お金を置いて行こうとするおばあちゃんを断りタクシーへ。
「ぜひ楽しんでください!!」
良いことをすると清々しい気持ちになれますね。
しばらく時間が経過し、事務社員より
「社長、キーボードの下にお金が・・・。」
おばあちゃんはもう帰られた時間かな。住所も聞いてないし・・・。おばあちゃんがもう一度立ち寄ってくれたら・・・。
結局おばあちゃんにはもう会えませんでした。
夕方、のぼりチェックに車で向かう際に、フロントガラスに何か見える。紙が挟まっているではないか!!
「学知利行」(がくちりこう)
意味:人が踏み行うべき人倫の道を後天的に学んで理解し、その正しさを知り認めて、初めて実践すること。
「きっとあのおばあちゃんだ!!」
「タクシーを呼んでいる間か、帰り際か?」
フロントガラスに挟まれた言葉の意味は重く、深く、つい目頭が熱くなりましたが、これからも私たちはコンシェルジュであり続けないといけない!!